ドンキホーテの大原孝治が思い描く未来

ドンキホーテの代表として成功を収めている大原孝治は、国内で店舗の拡大を続けています。2020年までに500店の拡大を目指しているので、これが当面の経営目標だといえますし、1つの転換点になるとも考えられます。

日本国内において存在感を増し続けていますが、実は海外でも少しずつ名が知られるようになり、経営的にも重要性が高まっています。大原孝治のこれまでの発言によると、ドンキホーテの売り上げの約8%は、海外店舗で出された利益とされます。全体的に見れば小さい数字ですが、今後5年間で30%以上にしたいと考えているので、約3分の1が海外の売り上げで占めるようになる見込みです。2019年の時点で55歳の大原孝治は、後継者を含めてドンキホーテのロードマップを描き、少しずつ種を蒔こうとしている状況です。既にアメリカや東南アジアには進出していますが、今後は現地での店舗数増加と併せて、エリアの拡大も行われると考えられます。日本は人口が減少に転じており、今直ぐに影響が出ることはないとしても、いずれは市場が縮小して事業拡大が難しくなります。今から海外を見据えて動き出すのは合理的ですし、常に先を見ようとしているドンキホーテの経営者大原孝治だからこそ、軽やかで柔軟なフットワークを見せています。数字はあくまでも目標なので、現実に達成できるかどうかは未知数ですが、過去の実績からすると期待値は十分に高く、実現性に期待する注目が集まるはずです。